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2017.08.09

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ご存じですか?サフランの効果

サフランとは

サフラン(学名;Crocus sativus L.)は、アヤメ科に属し、ヨーロッパ、トルコ、イラン、中央アジア、インド、中国、アルジェリアなどで栽培されており、3000年以上前から香辛料、着色料、香味料として幅広く利用されてきました。 また、精神安定剤、鎮静剤、睡眠薬、抗うつ薬としても用いられ、イランではうつ病の伝統薬として使用されています。 特にイラン産サフランは乾燥させた雌しべの柱頭が原材料で、粗原料の最良な品質を確保するために早朝に手摘みされたもののみを使用しています。

サフランの成分

サフランの主な成分は、クロシン、クロセチン、ピクロクロシン、サフラナールであり、サフランの色はカロテノイド配糖体構造を有するクロシン、クロセチンに由来すると考えられています。 一方、サフランの風味は揮発性物質であるサフラナール、味はピクロクロシンに由来すると考えられています。

サフランに期待できる効果と研究データ

サフランの最もよく知られている効果は抗うつ作用です。 世界保健機構(WHO)によると、世界のうつ病患者数は3億人を上回り(2017年現在)、国際的な取り組みが求められています。

近代科学では、サフランの雌しべ柱頭及び花弁からの抽出物が軽度から中等度のうつ病治療に有益な影響を及ぼすことが報告されています。この効果は、臨床データからも確認されており、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)の機構によりうつ病を改善する従来の医薬品であるイミプラミン(トフラニール®)やフルオキセチン(プロザック®)、γアミノ酪酸(GABA)作動物質として機能するジアゼパム(バリウム®)やアルプラゾラム(ザナックス®)を含む薬と同程度の効果を示すことが報告されています。 例えば、サフランとプロザック®を毎日摂取した18~55歳のうつ病患者のうつ病評価の指標であるハミルトンうつ病評価尺度は、いずれも同様の低下具合を示し、類似の抗うつ効果を示すことが報告されています。

サフランの特徴

  • 高濃度サフロモチビンを含有する最高品質のイラン産サフラン

イラン産サフランは、その地質的・気候的性質により得られる最高品質のサフラン柱頭(サルゴールグレード)のみを使用しており、スペインやギリシャ産サフランに比べて多くのサフロモチビンを含有しています。

  • 複数の誘導体(サフロモチビン)による抗うつ作用

これまで、サフランの抗うつ作用はクロシンやサフラナールにのみ起因すると考えられてきましたが、現在では、それらを含む類似構造を有する25種類以上の誘導体(サフロモチビン)が補完的に極めて重要な役割を果たしていると考えられています。

  • 複数の成分の補完的作用により副作用や依存性がない

一般に、SSRIやGABA作動によりうつ病を改善する薬には、吐き気やめまいなどの強い副作用や依存性があることが知られています。一方、サフランはSSRI、GABA作動に加えて、グルタミン酸塩やドーパミンの量を調整する役割も果たしており、それぞれがバランスよく働くためほとんど副作用や依存性がないと言われています。数世紀に渡る食経験の歴史と、臨床研究で副作用や依存性の報告が1件もないことも特筆すべき事実です。

  • 特許取得済み製法で高濃度の有効成分を確保

特殊な抽出方法により、自然の状態に近い本来の成分組成の確保することが出来ます。